これまで、美容医療のカウンセリングに至るまでの迷走、資金繰り、そして施術を決めるまでの前日譚を書いてきました。
▼これまでの美容医療の記事
- これが美容医療の現実だ!60代の私がカウンセリングで迷走し、手術を決意するまでの一部始終
- 「定期を解約します」で絶句された美容医療カウンセリング
- 60代、美容医療を決めるまでの迷走記録|美容鍼・渡韓計画・そして「糸リフトのつもりが手術」になった理由
- 目の美容医療手術翌日から仕事。誰にも言わずダウンタイムを乗り切る60代の作戦会議
- 美容医療の「相場」はなぜわからないのか——価格の仕組みと、それでも医師を信じると決めるまで
- ほうれい線を相談しに行ったら、顔全体をやることになった
そして、いよいよ施術当日です。
今回受けたのは、
- 眉下リフト
- ハムラ法
- 糸リフト12本
- デンシティ
- HIFU
です。
こうして改めて並べてみると、「ずいぶん一度にやったな」と思います。
今回は、それぞれの施術について「これはこう効く!」という医学的な話をするつもりはありません。私自身、デンシティやHIFUがどの程度リフトアップに作用するのか、糸リフトが何か月もつのか、そういうことを専門的に説明できる立場ではないからです。
私が書けるのは、「なぜ、これだけの施術を一度にまとめることにしたのか」、そして「実際にやってみたら、その後どうなったのか」という私個人の体験です。
一度にまとめることにした理由
そもそも、全部を同じ日に受けなければならなかったわけではありません。一つひとつ別の日にすることもできたと思います。
それでも、私が「一度にやろう」と思ったのには、かなり現実的な理由があります。
週5日のペースで働いているので、何日も仕事を休めない。
以前、美容鍼を体験的に受けたときにも、頬に少しあざのようなものができました。その経験もあって、「どうせダウンタイムがあるなら、一度で済ませたい」という気持ちが強くなっていました。老け見えが一番の悩みでしたので、一か所だけやれば済むという問題ではなかったのです……。
そこに、セカンドオピニオンのつもりでカウンセリングに行った大手クリニックから、
「麻酔もするので、一度にできますよ」
「うちは全国チェーンですから、個人のクリニックよりは安価にできます」
「時間も短縮できるし……」
等々言われました。それなら……。一緒にやってしまおう。そう決めました。
もちろん、これはあくまで私自身の判断です。「全部一緒に受けた方がいい」という話ではありません。私の場合は、仕事を何日も休めないこと、ダウンタイムを何度も取るのは難しいこと、そして一度にできると説明されたこと。11月のイベントという一つの期限があったこと。このあたりが重なって、まとめて受けることにしました。
当日の服装、まさかの誤算
事前に「前開きの服が着脱に楽」と言われていたので、前開きのワンピースを着ていきました。
ところが、いざ着替えの段になって気づきました。前開きといっても、ワンピースは結局、上下ひとつながりです。下だけ脱ぐ、上だけ脱ぐ、ということができません。
結局、私は下着のシャツ一枚だけになり、下半身は用意されていたタオルのようなスカートを借りることになりました。「前開きの服」というアドバイスは正しかったのですが、私が選んだのは「前開きのワンピース」。これは失敗でした。
今から準備される方には、上下が完全に分かれた服を選ぶことを強くおすすめします。上は前開きのシャツやカットソー、下は楽な長ズボンやスカートで、別々に着替えられるようにしておく方が、絶対にラクです。パーカー(開放できるジッパー付き)も首のところがもたつくのでNGでした。
おむつとカテーテル
もう一つ、事前には想像していなかったことがあります。
手術の準備として、おむつを着用し、カテーテルもつけたのです。
「え、目元の手術なのに?」と思われるかもしれません。私も正直、驚きました。
でも、考えてみれば当然のことです。準備から終了まで、私の場合は4時間以上、硬いベッドの上で仰向けのままです。麻酔もかかっている状態で、トイレに立つことはできません。長時間の全身管理が必要な手術だからこその準備なのだと、あとから納得しました。
これは、カウンセリングの段階では詳しく説明されなかったことなので、これから同じような手術を受ける方には、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
いよいよ当日、まずはデンシティとHIFUから
カウンセリングで見積もりをいただき、空いている日はすぐ直近の休日でした。
当日は11時45分ごろ、クリニックに入りました。
まず、デンシティとHIFU。
デンシティは高周波(RF)で皮膚の引き締めをうながす機器、HIFUは超音波で肌の奥の筋膜を引き上げる機器で、仕組みはそれぞれ違います。どちらも針を使わない施術で、単体ならダウンタイムは短いとされていますが、今回は目元の手術の前段階として組み込まれた形でした。
目元の手術、そして「若返り」の文字
その後、14時ごろから目元の手術に向けて準備が始まり、15時30分ごろから施術開始。眉下リフト、ハムラ法、そして糸リフト12本です。
目の上下の手術だけで、実際の手術時間は2時間くらいだったと思います。以前相談した別のクリニックでは「3時間くらい」と言われていたので、もしかすると、そちらは準備なども含めた時間だったのかもしれません。
そして、手術室に入って、ふと目に入ったものがありました。手術室のボードに書かれていた言葉。私の名前と、生年月日、既往症、そして、
「若返り」……。
思わず苦笑しました。年齢的にも、部位的にも、まあ、その通りなのでしょう。
「ここを少しだけ」という感じではない。目の上下、そして頬まわり。自分が気になっていたところを、一度にまとめてやる。手術室のボードに「若返り」と書かれているのを見て、「ああ、私は今、若返りの施術を受けているんだな」と、妙に客観的になりました。
途中、意識がもどる
途中、しばらくはウトウトしていたのですが、後半、気が付き、糸リフトのあたりからは意識がはっきりしていました。先生も「あと、糸リフトだけでおわりますね」といわれ、返事をしたのを覚えています。
糸用の穴をあける痛みや糸が入る感覚はありませんが、糸が入るときの「ごそっごそっ」という微妙な音は覚えています。
18時40分過ぎ、終了
「はい、終わりましたよ」「時計、何時かみえますか?」
と医師に声を掛けられ、答えて手術自体は終わりました。
11時45分に入って、18時40分過ぎ。ほぼ一日仕事です。
カテーテルを外され、おむつを脱いで着衣を整えると、医師に簡単な説明と、鏡を見せられました。
自分の顔。「やっちまった」感満載。もちろん、テープもあるし、腫れもある。なので、「うん……まあ、残念な感じではある(笑)」というのが正直な感想。
医師「まだ、目の下にたてじわとかできていますけど、これはあとでなくなりますからね」
「糸は一週間後に抜糸しますね」
でも、そのときは、「思ったほどではないかも」とも思っていました。「これなら、意外と大丈夫なのでは?」と。
しかし。今になって思えば、あれは序章でした。
(後編に続く)
コメント